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山と田んぼと太陽と

田舎暮らしもめでたく二年目☆のはてな?とびっくり!ときどきジーン(涙…な日々。さすけねぇ、笑ってくなんしょ♫

すべて、愛と情熱のRosso

このところの有り余るほどの太陽の恵みが降り注ぐ日が続き、トマトの収穫がピッチを上げてきている。

そりゃもうすごいのである。

見渡す限り鈴なりのトマトたち。ピカピカで大賑わい。

自然の恵みに感謝しながら、喜びにぎわうハウスでの作業はほんとうに楽しい。

暑さで汗はだらだらだし、幹や葉についているアクで全身が青黄色くキトキトでせっかくの美貌が(誰の?)台無し。

でも、そんなことはミジンコほども気にならないくらい夢中になってしまって、ちっとも疲れないし、あっという間に4時間も5時間たってしまう。

 

 

…でも、ひとつ、とてもとても困っていることがある、のである。

 

収穫するにあたり、出た指示は

「赤い実だけ取って下さい」

だったのだが…

 

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赤い実って、どれ?

 

 

まぁね、白っぽいのや緑のやつはシロ、ミドリってわかるからそれは良しとして、

上からグラデーションになっている、濃淡取り混ぜての「赤」い実の連なりは、どこまでが「赤」で、どこからが「赤」じゃないの?

しかも、今、収穫しながら歩いてきた道を振り返ると…

赤…あか…アカ…びっくりするほど「赤」い実が残ってる。。。

太陽の光の加減で、さっき見た「ちょっとオレンジっぽい」はあっさりと「赤」に変わっちゃう。

 

もちろん、収穫するに当たり「赤」についても何段階にも分けられてたちゃんとした規格が存在し、そのチャート図?のプリントアウトを頼りに指示された「赤」を探していくのだが、やっていくうちに壮大な疑問にたどり着く。

 

 

そもそも、「赤」ってどんな色?

 

 

果てしない…( ̄ー ̄)

 

同じチャートを見ているのに、隣の列を収穫しているベテランの彼女の残している実は、私にとっては収穫対象の「赤」。

でも彼女曰く、私の取る実はまだまだ「オレンジ(熟していない=赤くない)」とのこと。

でも、それぞれの取った実を選別機に行く箱に入れると…私の取った実は、摘果対象外の「オレンジ」ではなく、ちゃんと「赤」なのだ。

もちろん修行中なので、収穫内容についてはちょいちょいと上司?に確認しているが、特にダメだと指摘されているわけではない。

 

果てしない…( ̄ー ̄)

 

 

そのことを上司?に問いかけるとあっさりと「個性」だと返事が返ってきた。

 

Σ(゚д゚lll)こ、個性?!?

 

そう、人間でもいろいろ個性があるでしょ。

それと、一緒。

命あって育つものには全て個性があるよ。

同じものはひとつもないよ。

大丈夫。心配しなくても。

赤いとか赤くないとか、そんなことトマトは気にしてないから。

細かい基準はさ、人間が勝手に人間の価値観で言ってるだけで、

トマトはそんな基準があることにも気がついてないだろうし、どうでもいいだろうし。

トマトはただ自分が生まれたその場所に与えられた、太陽の光とか水とかの環境にその時の精いっぱいで「ある」だけだから。

 

どれが正解か、とか

どうやったら間違いか、とか

細かいこと考えてるのは人間だけよ。

考えてばっかりでいたら大事なタイミング逃しちゃう。

どんな赤でも赤いと思ったら採る。

だって、その時、赤いって感じたんだから。

それが大事なタイミング。

トマトの情熱を感じればいいの。

 

 

なんだか、あの頃の自分を、思い出した。 

これ、「トマト」を「わが息子」と読み換えたい。

 

外からの基準を押し付け、世間様のいう「赤」に当てはまっていないと心配し、こんなんじゃもうダメなんじゃないかと苦悩しおびえていた日々。

今思うと、あれはただの私の「妄想」「恐れ」…「自信のなさ」。

息子のためと言いながら、心配していたのはただひたすらに自分のこと。

「ワタシハチャントヤレテイルノダロウカ」

そんなことを、なんで、後生大事に、心配していたんだろう。

ほんとうに大事なことは、ソレではないのに。

私はまったくもって、考えてばかりで『大事なタイミングを逃し』情熱を感じられないでいただけだった。

 

当てはまらなかった基準なんて、実際にはどこにもなかった。

もし無理して当てはめたとしてもそれがどうだったというんだろう。

その基準が通用しない世界では、それは何の意味もない、のに。

 なんにもなーんにも見えていなかったんだ。

 

そうだ。

生きて息して笑って泣いて起こってすねてぶつかって、ただ自分のすべてでそこにいればよかったんだね。

ほんとうのことはいつだってほんとうにシンプル。

 

息子よ、いろんなこと教えてくれてありがとう。

かーちゃんは忘れない。

君がいつも心に燃やし続けている「自分でありたい」という、その情熱を。

トマトよりもずっと熱いその情熱を。

 

愛してるよ。

 

 

 

 

だからお願い。 

部屋掃除して。

腐海が生まれてしまう前に。