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山と田んぼと太陽と

田舎暮らしもめでたく二年目☆のはてな?とびっくり!ときどきジーン(涙…な日々。さすけねぇ、笑ってくなんしょ♫

ざくとんするごろ

仕事で。

 

かぼちゃをむく。

リンゴをむく。

玉ねぎをむく。

 

ペーストを作るためだったり、

ジャムを作るためだったり、

ピクルスを作るためだったり、

 

それぞれが軽く2時間くらいかかる、量と工程をひとりせっせと積み上げていく孤独な時間だ。

 

この時間はとても不思議な時間になる。

 

聞こえてくるのは、

厨房のオーブンや冷蔵庫のモーターの低い音やしゅわしゅわお湯の沸く音、ファンの音。

そして少し離れたところで別の作業をしている人の創る音。

時折、フロアで流れているジャスかボサノバの軽快なリズム。

それぞれが絶妙な空間を創り上げるなかで、私が奏でる、包丁とかぼちゃとまな板のアンサンブル。

 

大きくざくざくと切り分け

するすると皮をむく

とんとんと細かく刻んで

ごろごろごろっとお鍋に入れる

 

そしてまたざくざくと切り分けて、第2楽章が始まる。

 

始まりから終わりまで気を抜くことは叶わない。

柔らかかったり甘い匂いだったりへこんでいたり痛んでいたり虫がいたり、どこにも滞りがないように五感を駆使して仕上げるために。

 

ざくざくするするとんとんごろごろごろざくざくするするとんとんごろごろごろざくざくするするとんとんごろごろごろ…

 

そうしていると。

 

時間が消えてしまうのだ。

 

 

ざくざくするするとんとんごろごろごろっの流れの中に私自身が組み込まれ、

 

ざくざくするするとんとんごろごろごろっの流れと、私自身の区別がなくなる。

 

おおもとはかぼちゃだったっけ?

わたしだったっけ?

リンゴだったっけ?

ジャスだったっけ???

 

そんな気持ちさえも組み込まれて、その空間の作業全体が完全なひとつのかたまりになる。

 

そして、左手がもう切るものをつかめなくなった時に、はっと時間が戻ってくる。

 

そして。

もう一個切っちゃおうかな…と想う。

 

 

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