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山と田んぼと太陽と

田舎暮らしもめでたく二年目☆のはてな?とびっくり!ときどきジーン(涙…な日々。さすけねぇ、笑ってくなんしょ♫

としとりサカナ

大晦日は仕事が早く終わりました。

こちらの人たちは大晦日は家族で過ごす「ことになっている」そうなのです。

 

ですよね。

私がこどもだった頃はそうでした。

役所や銀行が仕事を終えると町中の機能がすべて止まり、みんな家に帰って来たるべき新しい年の新しい世界に備えて力を蓄えるさなぎや繭のように家族そろって過ごしていたころがありました。

三が日はどこのお店も開いてないからお節かおもちをせっせと食べて。

だから「お節もいいけどカレーもね」ってマッチが言って。

みんなでテレビ見たり、みんなで初詣行ったり、みんなで凧揚げしたりとほんのりまったりとして結構楽しい時間でした、私にとっては。

 

31日に向けて、こちらのお母さんはほんとうによく働きます。

大掃除、お節つくり、お餅つき、鏡餅つくり。

そうしたら神棚にも、荒神様にも、水神様にも、なる神様(雷さま)にも…って、自宅の中や敷地の中をはじめ、もちろん氏神様にもお供えをしに回っていったり。

そのあとはご近所のご挨拶にも行かなきゃだし。

うわーーーーーっと時間が過ぎて、あっという間に31日の夕方になっちゃうような時間の流れを駆け抜けていらっしゃいます。

そして、全員集合の約束の時間。。。

息つく間もない。

それなのにずっと輝く笑顔でいられるなんて、尊敬しないではいられません。

どこの充電器使うとそうなれるのか、教えてください(爆

 

もちろん、お父さんもがっつり働いていますよ。

雪囲いしたり、薪を切ったり、畑にいったり、しなきゃならないことは目白押し。

たくさん雪が降っても元日くらいは家族でいる時間が少しでも長くなるように、そりゃあがっしがっしと外仕事に精を出していらっしゃいます。

 

 

 

その家族の約束の一時間くらい前、そろそろ上がってくださいね~っていういつもの華やかなトーンで声をかけられて、

はーいってかわいく(一応…)返事をしてあらかた片づけて挨拶に行くと…

 

 

うちはこれから全員がそろうんだけど、帰ったらひとりでしょう?

ちょっと簡単にだけど、あなた用の御膳を作ってみたの。

ご一緒できなくて申し訳ないんだけど、としとりサカナ食べて行って。

 

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 としとりサカナ(大晦日に食べる焼き魚の特別な呼び方)

 伊達巻とかまぼこ

 それに隠れちゃったけどピコレネラのたまごで作った卵焼き

 ひたし豆(固ゆでの青豆と数の子の煮物)

 なた大根(なたで切った乱切りの大根と麹のお漬物。おばあちゃん作。超絶美味しい)

 黒豆の煮物

 今年の新米を敷地内でくみあげた地下水で炊きあげたごはん

 こづゆ(会津地方の郷土料理。慶事バージョン)

 

 

 

泣きそうだ。

 

おいしいにちがいないご飯を前に、泣いてしまいそうだ。

 うぐぐ。

半泣きになりながらも、

ちょっと涙声になりながらも、

いつも通りに、遠慮もせずこの私専用御膳をいただきました。

 

まず初めにこの有難い御膳を、私にこんな御膳を用意してくださるような人のところへつれてきてくださったすべての神様および関係各位に捧げてから、ゆっくり味わいながらいただきました。

ひと口ひと口が、じんわり確実に自分に沁みこんでいくさまにカラダのパーツがひとつづつ喜んでいるようにあったかくなりました。

 

それを感じながら、 

楽しかった子どもの頃のお正月のことを思い出したり。

お節なんてモノを作ってあげたことのないわが息子のことを思ったり。

こうしてもてなされてる自分のこと思ったり。

 

 

 ああ、なんて美味しいんだろう。

 

 

いま、私の周りに天使がラッパ吹きながら飛んでてもぜんぜん不思議じゃないや。

むしろ飛んでないほうが不思議なくらいだ。

 

 

至福。

 

 

こんなとき、だれに感謝していいのかわからないけれど

関係各位、ほんとうにありがとうございます。

生きてて、よかったです。

 

 

 

自分ではなんてことなくすごしてしまうつもり満々だった大晦日が、計らずしもしっかりとこの土地のやり方でけじめをつけて一年を締めくくる日になりました。

  

 

 

来たる新しい年の、新しい世界に備えて力を蓄えるために。

 

 

 

そして私は、前に進んでいくのです。

自分以外の全ての力に後押しされながら。 

 

 

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